Column No.350up
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スーパーGTまた特別性能調整!! 残り3戦となったGTレースですが、ウェイトハンディの設定がこの3レースは今までとは変わり、今週末に行われる富士と次のオートポリス戦は全車ウェイトが半分になり各車の差が少なく、より僅差で激しいレースになります。
そして最終戦では全車ウェイトハンデを0にしてのガチンコ勝負で、チャンピオンは最終戦の上位争いで決まるようになるので昨年までとは違い緊張感に包まれたレースで盛り上がる事でしょう!
今回からブノワも復活し残りのレースを楽しみにしていた所、GTAから特別性能調整のブルテンが出されました。その内容は、ライバル車であるNSX、SCのエンジンパワーを上げるとの事です。
理由としてはただ単にGTRが勝ち過ぎているとの事で、それは個人的には全く納得できない話です。なぜならば、今シーズンはエンジン形式が違う部分に関して最初から吸入制限できちんと調整してあります。その結果エンジンパワーを均等とし、それプラスにベースとして+30キロまで積まされたので、正直なところ若干不利と感じた状態でシーズンをスタートして現在まできています。
また、今季のレギュレーションでは、ウェイトハンディの軽減は行わないと言う規定がある反面、性能の引き上げ処置は行わないと言う規定もありその中で各チームが戦略を立ててチャンピオンシップを戦っています。
確かに結果だけ見ればGTRが多くの勝利を挙げてますが、それはレース戦略やメカ、エンジニア、ドライバー、車の開発陣など人の力で頑張ったからこその結果の部分であり、その人間の頑張った部分に対してハンディなどで調整してしまったらスポーツの部分がなくなってしまうのでは?と感じています。
いつも応援してくれてる皆さんも、こう言うチームプレーとしての戦いが繰り広げられ、そして勝敗が決まると言う事もレースの大きな楽しみの一つだと思うのですが。
実際にストレートスピードや加速の部分でGTRが他より明らかに速かった訳ではないし、車の差としては均等が取れていると感じてました。計算できないのは人の頑張る部分であり、そこを含めた結果だけ見て勝ち過ぎだからと言われても説得力に欠ける所です。みんなが努力し本番でライバルよりうまくやれたからこその結果であり、GTRが速いのは決められたレギュレーションの中で開発陣が頑張った成果で、その車を現場のエンジニアやメカ達がうまく走らせてるに過ぎないからだと思ってます!
こんな感じで意見や思いはありますが、レース本番では決められた中で思い切り走ります。
この状況で少しでも上位でフィニッシュし、もう1勝出来るようチャレンジし頑張ります!!
[right]本山 哲[/right]