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JAF GPレースレポート
2011年 11月 14日(月曜日) 12:27

JAF GP FUJI SPRINT CUPレースレポート


11月12日(土)天候:晴れ 路面:セミウェット 気温:17℃ 路面温度:20℃(第2レース予選開始時)

昨年第一回目が行なわれ、シリーズ戦とは違った魅力がファンに受け入れられ大成功をおさめた「JAF-GP 富士スプリントカップ」。今年も大激戦となった2011年シーズンの終幕から3週間を経て、富士スピードウェイに再び各チームが集結した。



シリーズ戦では終盤、本来の力を発揮し快進撃を見せたものの惜しくもランキング2位で終えた23号車「MOTUL AUTECH GT-R」。2011年の有終の美は、このスプリントカップに託された。
今回も昨年同様、2度の100kmスプリントレースを2人のドライバーがそれぞれ戦うという方式。金曜日に2レース分の予選が行なわれ、土曜日に第1レース、日曜日に第2レースが行なわれる。23号車は第1レースにブノワ・トレルイエ、第2レースに本山哲をエントリーした。



最初の公式セッションは、金曜日の午前中に行われる1時間の公式練習。しかしこの日の富士はあいにくの雨に見舞われ、さらに開始時間が近づくにつれ雨脚は強まり路面コンディションは厳しい状況となり、開始からスピンを喫するマシンが続出。そんな中、23号車は2人のドライバーが着実に周回をこなし、ベストタイムはクラス2位をマーク。シリーズ終盤戦同様の好調をうかがわせた。



公式予選は午前よりやや雨脚が弱まった中、午後2時20分より第1レース予選から行われた。スプリントカップの予選は、20分間の間にマークした最速ラップタイム順というシンプルな形式である。23号車はブノワがまず第1レース予選に挑み、5位とまずまずのグリッドを獲得。約一時間後に行なわれる第2レース予選に向け、本山は臨戦態勢を整えた。
ところが第1レース予選の後半から再び脚を強めた雨はその後も勢いを止めず、路面に水が浮いてしまう状況となったため、開始予定の3時25分を迎えてもコースオープンとはならなかった。そして2度のディレイを経るも状況は回復せず、結局順延に。土曜日の早朝8時5分から15分間というスケジュールで行なわれることとなった第2レース予選は、雨は上がったが路面は濡れたままという、タイヤチョイスが難しい状況の下スタートした。



直前に行なわれたGT300クラスの予選でスリック勢が失敗に終わっていることから、GT500クラスは全車がウェットでコースイン。しかし路面は微妙に乾きはじめており、数周後にはピットインしドライに履き替えるマシンが現れ始める。ドライか、レインか、甲乙つけ難い状況での短いセッションは、各車に判断を迷わせた。タイミングを一歩間違えれば、ドライに替えたとしてもタイヤが温まらないまま終わってしまう可能性もある。23号車の本山はレインのままの走行を選択し、15分間を連続でアタック。終盤マークした1’44.098で5位に浮上するが、ラストアタックでライバルたちがタイムを延ばしてくる中本山は更新ならず。結局8位で第2レース予選を終えた。



11月13日(日)天候:晴れ 路面:ドライ 気温:20℃ 路面温度:23℃(第2レース予選開始時)

土曜日の午後に行なわれた第1レースでは、スプリントカップならではの激しいバトルにより他車がコース上に落としたパーツを拾いタイヤをパンクさせてしまったため、23号車のブノワは12位に終わってしまう。しかしタイヤ交換後の周回でファステストを連発したことでマシンの速さは証明され、第2レースの本山にかかる期待は大きかった。



好天となった日曜日、やや気温が下がり始めた午後3時25分に第2レースは開始された。
第2レースも第1レース同様、シーズン戦にはないスタンディングスタート、そして100kmという短いレース距離のため、序盤から非常に激しい接近戦の応酬。スタートから早速数台が接触、1コーナーから2コーナーにかけても混乱を極めた。そんな中、本山はベテランらしく落ち着いて混乱をかわし、2コーナーまでに早くも二つ順位を上げオープニングラップを6位で通過すると、翌周には5位に浮上。その後もトップ4台に喰らいついていく。そして、そのまましばらく5位をキープするが、8周目のダンロップコーナーで狙いを定めインをつくと、本山はいよいよ4位に浮上。トップとの差は数秒以内、シリーズ最終戦に続く優勝が視野に入る。



ところがここで、本山にドライブスルーペナルティが下ってしまう。これは、1周目1コーナーの混乱で起こった接触に対するものだった。これで一気に12位まで後退。残り11周で11位との差は約10秒、ここからの浮上は難しいと思われた。ところがここから本山は、脅威の追い上げを見せる。タイヤの磨耗が進んだこの時点で、どのマシンもマークできなかった1分35秒台を連発。11位との差は14周目には5秒、16周目には2秒。18周目にはとうとう追いつき11位浮上を果たす。そして、そのままレースは22周のチェッカーを迎え、23号車の本山は第2レースを11位でフィニッシュした。



シリーズ戦では2人のドライバーのコンビネーション、迅速なピット作業、的確な戦略・状況判断などチームの総合力で数々の勝利を奪ってきた23号車。このスプリントカップは23号車にとって、力をやや発揮しづらい大会だったともいえる。ただこの大会の2人のドライバーが垣間見せた速さがファンにとって、来年のシリーズ制覇に希望を繋ぐものとなったことは間違いない。


本山 哲のコメント

「シーズン戦の最後に2連勝したことで今回もファンの皆さんは23号車の優勝を信じて応援してくれていたと思いますが、2レースとも残念な結果に終わってしまいました。
実際マシンの速さもあったし、充分優勝が狙えた状態だったのですが、自分もブノワもこの大会らしい激しいバトルでのアクシデントで後退してしまうことになり、さらに22周のスプリントレースということで挽回のチャンスが残されていませんでした。

レース自体は見応えのある展開だったので、表彰台を楽しみにしていたファンの皆さんの期待に応える事が出来ず残念です!

2011年の戦いはこれで終わりになりましたが、チームはここからシーズンオフの間もマシン開発の他、来年の開幕戦に勝つための戦いを続けていきます。そして来年こそはタイトルを奪回して見せますので、引き続きアツい応援をよろしくお願いします!

今シーズン最後まで応援した頂いたファンの皆さんを始め、サポートして頂いたご関係企業の皆様全てに感謝いたします。
ありがとう御座いました。

                                 本山 哲」

 
S-GT RD8 モテギ決勝レポート
2011年 10月 17日(月曜日) 16:18

2011スーパーGT RD8 MOTEGI 250KM RACE 決勝レポート



10月16日(日)天候:晴れ 路面:ドライ 気温:27℃ 路面温度:34℃(決勝開始時)

 

東日本大震災の影響から例年より一ヶ月遅れの開幕となったスーパーGT2011年シリーズは、いよいよ最後の決戦、第8戦の決勝をツインリンクもてぎで迎えた。



GT500クラスのタイトルの行方は最終戦まで持ち越され、その権利は15台中2台にのみ残された。そのうちの1台が、トップと16ポイント差の2位につける23号車「MOTUL AUTECH GT-R」。最低でも優勝を果たさなければならないという条件に対し、抜きにくいもてぎのコースで5番手のポジションからどう戦っていくのか、これがこの日のレースのひとつの大きな見どころとなった。



前日の雨は朝まで残り、午前中のフリー走行はウェットセッションとなったが、その後雨は上がり、午後2時のレース開始時点では路面はドライにまで回復。決勝のセッティングはすべてレース前の8分間のウォームアップ走行に委ねられるという、まさにチーム力が試される一戦となった。



レースはこの時期としては異例の暑さの中、午後2時に開始。23号車のスタートドライバーはブノワ・トレルイエがつとめた。



「とにかくトップまで到達しなければならない」この使命に向かいまずは抜群のスタートダッシュを決めたブノワは、1コーナーで前方のマシンのインを刺すと、オープニングラップで早くも4位に浮上する。その後しばらくはペースをセーブしたためトップ3から徐々に離されることになるが、5周目あたりからペースアップを開始。3位に再び迫っていくと、9周目についに捉えることに成功する。



さらに2位との差を周回毎にわずかずつ縮め、20周目に7秒差とすると、このあたりからタイヤの磨耗が進みライバルのペースが落ち始めたと見るや猛追を開始。一周あたり1秒ほど速いペースでプッシュし、25周目には3秒差まで詰め寄った。
そして、2位にもう一歩まで詰め寄ったブノワの走りを見事に結果に結びつけたのはピットクルーであった。23号車はタイミングを見計らい30周目にピットイン。過去何度も逆転劇を演じてきた23号車のクルーは、この重要な局面でも完璧なピットワークを披露。後半を担当する本山哲を、トップと5秒差の2位でコースに送り出したのだった。



〝あと一つ〟トップ浮上という最後の使命を請け負った本山もまた、ブノワ同様に素晴らしい追い上げを見せる。トップのマシンも決してペースが悪いわけではなかったが、本山はさらにこれを上回るペースで迫ると、33周目には3.5秒差、34周目には1.9秒差、35周目には1秒差内に入れ、37周目にはついにテール・トゥ・ノーズに持ち込む。



その後GT300クラスがからんできたためしばらくチャンスは訪れなかったが、迎える41周目、V字コーナーで果敢にインをつくと、とうとうトップに浮上する。そしてこれをチェッカーまでしっかり守りきり、23号車は今季3勝目を達成しシーズンを終えた。



惜しくもタイトル奪回はならなかった23号車だが、土壇場からの2連勝で最後までファンの望みを繋いだ底力に、26000人の観衆は賞賛を送った。そして、2011年シーズンで年間3勝の金字塔は、〝来季こそ〟というファンの期待をシーズンオフの間繋いでくれることだろう。



本山 哲のコメント

「残念ながら逆転タイトルは果たせませんでしたが、この最終戦に勝ったことで、最後までタイトルを信じて応援してくれた皆さんに、せめてものプレゼントができたのではないかと思います。
また年間2勝の目標に対し、3勝できたことには達成感を感じています。チャンピオン争いが厳しい状況になった中、チームが決して諦めることなく頑張った結果が最後の2連勝に繋がりました。ぶっつけ本番のドライセットも、ブノワの追い上げも、ピットも、すべて今日は完璧だったと思います。
来年もタイトル奪回を目標に、チーム一丸となって戦います。
皆さん、来年も応援よろしくお願いします!」

 
S-GT RD8 モテギ予選レポート
2011年 10月 17日(月曜日) 16:03

2011スーパーGT RD8 MOTEGI 250KM RACE予選レポート


10月15日(土)天候:雨ときどき曇 路面:ウェット 気温:20℃ 路面温度:21℃(予選開始時)

スーパーGT2011年シリーズは、ツインリンクもてぎで最終戦を迎えた。シーズン序盤でランキングトップに立ちながら中盤以降に失速し、タイトル争いから一時後退していた23号車「MOTUL AUTECH GT-R」だが、第7戦で見事復活勝利を果たし、2台に絞られたタイトル候補の中の一台としてこの最終戦に臨むことになった。

 




トップとの差は16ポイント。自力タイトルの目は無く、優勝が必須という非常に厳しい条件ではあるが、前戦で12番手からの逆転という奇跡的な勝利を目の当たりにしたファンはもちろん、2度目の奇跡を信じて疑わない。もちろんチームも思いも同様である。その今季3度目の勝利への第一歩として、ストップ&ゴーのもてぎではことさら重要視される公式予選にまずは注目が集まった。
この日のもてぎは雨に見舞われ、午前中の公式練習からウェットコンディションでの走行となる。ここで23号車は前半を本山哲、ブノワ・トレルイエが代わる代わる走行。ピットイン、アウトを頻繁に繰り返し、セットアップを慎重に進める。そしてセッション後半に次々とベストタイムを更新すると、最終的には4位と好スタートを切った。




午後1時05分より、小雨が降ったり止んだりという状況の中、ノックアウト方式の公式予選が開始。11台のQ2進出を賭けたQ1、23号車は最初の30分間の混走で本山がコースイン。3周目にマークした1’55.625は5番手となる。そして残り10分で本山からブノワにバトンが渡ると、その2周目のアタックで1’54.588と順調にベストタイムを更新。ところがその後10分間の占有走行に入ると、ライバル達がニュータイヤで大きくタイムアップを果たしていく中、ブノワはベスト更新ならず。しかしなんとかギリギリ11位でQ2進出を果たした。
Q1ではやや不安の残る結末とした23号車だったが、約一時間のインターバルを経て行なわれたQ2では、アタッカーの本山がその不安を払拭する走りを見せる。早めにピットを飛び出した本山は最初のアタックで1’54.797をマークすると、続く2周目のアタックで1’53.628と1秒以上ベストタイムを更新しトップに立つ。その翌周も1’153.388とタイムを伸ばしトップをキープ。終了間際に2台にかわされることとなったが、堂々の3位でQ3進出を果たし、今季初のポールポジションを視野に入れた。
やや雨量が増した中の最終決戦となるQ3、23号車はブノワがアタックを行なった。そして開始直後にコースアウトしたマシンがコース上に砂利をばら撒くというアクシデントが起こったが、ここでほとんどのマシンがタイムを落とす中、23号車だけは好タイムをマークし2位に躍り出る。さらに翌周にもタイムアップを果たしフロントロー獲得かと思われたが、終了間際に僅差でかわされてしまい、23号車は5位で最終戦の予選を終えることとなった。



タイトルを争うライバルに前のグリッドを許してしまったため、23号車は今季最高位グリッドを手にしながらもタイトル獲得へはより劣勢となった。だがそれでも、チームがこの最終戦で目指すものに変わりはない。優勝へ向け、チェッカーまでひた走るのみである。



本山 哲のコメント
「路面の状況がセッション中に変化していくという、タイヤチョイスなど難しい予選でした。自力タイトルはない状況で、この最終戦のチームの目標はとにかく優勝すること。
もう少し前に行きたかったというのが本音ですが、その意味でいえば5番手は充分優勝を狙えるポジションだと思います。だからライバルの予選順位がどうであれ、モチベーションが下がることはありません。決勝もとにかくチーム一丸となってトップを目指すのみ。
シーズンを通し応援し続けてくれたファンや関係者のために、必ず有終の美を飾ってみせます。最後まで皆さん、応援よろしくお願いします!」

 
S-GT RD7 AP決勝レポート
2011年 10月 04日(火曜日) 15:07
2011スーパーGT RD7 S-GT in KYUSHU 250KM RACE決勝レポート


10月2日(日)天候:曇り 路面:ドライ 気温:17℃ 路面温度:22℃(決勝開始時)



スーパーGT2011年シーズンのセミファイナルとなる第7戦、決勝が九州のオートポリスで行なわれた。前日の秋晴れからこの日は一転、曇り空となったが、2年ぶりの開催を楽しみにしていた大勢のファンが、スタンドを埋め尽くした。



2戦を残した時点でランキングトップに大差をつけられている23号車「MOTUL AUTECH GT-R」だが、抜群の相性を誇るこのオートポリスにファンの希望は繋がれていた。ところが、前日の予選でアタックを失敗しグリッドは12番手。大きなチャンスであったはずが劣勢からのスタートとなり、ファンの期待は不安へと変わる。決勝前のフリー走行も、ベストタイムは11位に留まった。ここまで予選が下位であってもレースで挽回してきた23号車ではあったが、タイトルの権利を残すための今回の条件は〝優勝〟。抜きにくいオートポリスで12位からその位置にまで浮上することは、至難の業だと言わざるを得なかった。



ところがその不安はレースがスタートした直後に、再び強い期待へと姿を変えた。それは今回23号車のスタートドライバーをつとめる本山哲の、見事な走りによるものであった。



午後2時、定刻どおりにレースは開始。「予選は失敗したが今回のマシンパフォーマンスには確かな手ごたえがあった」という本山はスタート直後の1、2コーナーで早くも一台をかわすと、その後はしばらく11位をキープ。そしてタイヤが充分に温まった5周目以降、怒涛のオーバーテイクショーを繰り広げる。5周目に10位とすると、7周目には一気に2台をパスし8位。さらに翌周にも2台をパスし6位。その後も毎周順位を上げると11周目には表彰台圏内の3位にまで浮上する。快進撃はこれで終わりではなかった。この時点で2位とは8秒ほどの差があったが、徐々にその差を詰めていくと20周目に背後まで迫り、22周の1コーナーでパス。さらに猛然とトップに迫り、コーナーの度にオーバーテイクを仕掛けていく。そして26周目に第2ヘアピンで果敢にインをつき、とうとうトップに上りつめるのである。アクシデントによる順位浮上は一切なく、本山はすべてコース上のオーバーテイクによる11台抜きという、偉業を成した。



そして後半、トップでバトンを受けたブノワ・トレルイエもまた、本山同様に素晴らしい走りを見せる。27周目、同時ピットインで2位に間一髪かわされ、またアウトラップではタイヤがまだ温まっていない状況で仕掛けられ一時3位にまで後退するが、タイヤが温まってからはペースを取り戻し、30周目に2位に浮上すると32周目には再びトップへと返り咲く。



その後は2位に5~6秒差を常に築くという安定した走りで54周を走破。本山、ブノワ、2人のドライバーによる最高のパフォーマンスは、今季2度目の頂点へとチームを導いた。



シーズンはこれで最終戦を残すのみ。この日2位に入ったランキングトップとのポイント差は16とまだ大きく、依然逆転タイトルは難しい状況である。だがこの土壇場の一戦で23号車の本当の底力を知ったファンの期待が褪せることはないだろう。

本山 哲のコメント

「優勝まで届くというところまでは考えていませんでしたが、予選は失敗したものの昨日から手ごたえはありました。その通りに今日は、シャーシもエンジンもタイヤも非常にいい状態でした。またレース戦略は、前半セーブで後半ブノワの速さで抜いていくというイメージだったのですが、チャンスがあったので前半から抜いて行くことが出来ました。

ここまで苦しい状況が続いていて、なんとしても勝ちたいという強い気持ちがあったので、今日の勝利は非常に嬉しいです。タイトルの権利を残して最終戦に臨むことが出来て良かったと思います。今回、とても多くのファンの人たちがサーキットやテレビで応援してくれたパワーがあってこその勝利です。本当にありがとう御座いました!

最終戦ももちろん優勝、そして最後までタイトルを諦めるつもりは有りません。
来週末に迫った最後の一戦ですが、日本全国から皆さんの熱い声援をよろしくお願いします!」



 
S-GT RD7 AP予選レポート
2011年 10月 04日(火曜日) 14:56
2011スーパーGT RD7 S-GT in KYUSHU 250KM レース予選レポート


10月1日(土)天候:晴れ 路面:ドライ 気温:20℃ 路面温度:29℃(予選開始時)

スーパーGTは、2011年シーズンのセミファイナルとなる第7戦を九州のオートポリスで迎えた。今季タイトル奪還を目指す23号車「MOTUL AUTECH GT-R」は、前半戦をランキングトップで折り返しながら後半戦では思うような成績を残すことが出来ず、2戦を残しトップとは21ポイント差の5位と、厳しい状況に置かれている。

しかしこの一戦は後半戦23号車を苦しめたウェイトハンデがポイント×1kgに軽減され、またオートポリスがGT-Rの得意とするテクニカルサーキットであることから、挽回の大きなチャンスとなることは間違いない。さらに23号車に関しては、GT-Rのデビューイヤーであった2008年に優勝を飾り、翌2009年には2位を獲得しているという、特に相性のいいサーキット。その印象がまだ残るファンにとっては、殊更期待は大きい。




標高の高い山岳地域だけに時折冷たい風が吹くものの、爽やかな秋晴れに包まれた中、公式予選が行われた。予選に先駆け午前中に行われた公式練習では序盤からブノワ・トレルイエがしっかりと走りこみセットアップを進め、終盤には本山哲も走行。ベストタイムは9位に留まるもトラブルもなく、まずまずのスタートを切っていた。



この日の公式予選はスーパーラップ方式。12時より、その進出10台を賭けた予選一回目が行なわれる。25分間の混走セッション、23号車はまず本山がコースイン。最初のアタックでマークした1’43.693は、この時点でクラス4位となる。そしてもう1周を走行した後にピットインし、代わって今回のアタッカーであるブノワがコースに入る。ブノワはまず1周のチェック走行を行い、ピットに戻りセッティングを微調整した後にアタック。
ここで1’42.420とこの日のベストタイムをマーク。一時落とした順位を、再び4位に戻した。



混走セッションを終えGT300クラス占有セッションを経て、いよいよGT500クラスの占有セッションが開始。ここから各陣営、ニュータイヤで本格的なアタックに入るため、タイムは大きく更新されていく。23号車もブノワがコースインし、アタックラップに入った。ところが、その周の第2ヘアピンでスピンを喫してしまい、うまく立て直したかに見えたがガードレールにフロント部分を接触。アタックを中止し、ピットインを余儀なくされる。
幸い大きなダメージではなかったが10分間という短いセッションの中、再度のアタックは叶わず、セミファイナルの重要な予選を結局12位で終えた。

劣勢が続く中、一発必中で臨んだ予選だけに、手痛いアクシデントであった。しかしチームに諦めムードはない。抜きどころの少ないオートポリスで12位からの上位進出は確かに難しいが、真のチーム力は土壇場でこそ発揮されるもの。その力を信じるファンは皆、明日の怒涛の追い上げシーンを思い描いているはずだ。



本山 哲のコメント
「相性のいいオートポリスということで、今回が挽回の大きなチャンスであることは自分もチームも良く分かっているし、ファンの皆さんの期待が大きいことも分かっています。でも、スピンは攻めた結果だし仕方がない。予選は12位で終えましたが、マシン自体は調子が良く、明日は追い上げられるはず。またタイヤに厳しいサーキットでありレースが荒れることも多いので、その部分でもチャンスはあると思っています。もちろんドライバーもスタートから全開プッシュで行きます。

皆さん、最後まで応援よろしくお願いします!」




 
S-GT RD6 富士決勝レポート
2011年 9月 12日(月曜日) 15:57
2011スーパーGT RD6 富士250KMレース決勝レポート



9月11日(日)天候:晴れ 路面:ドライ 気温:29℃ 路面温度:39℃(決勝開始時)

スーパーGT2011年シーズンは富士スピードウェイで、第6戦の決勝を迎えた。同じく富士で行なわれた事実上の開幕戦を制し、タイトル奪回に向け最高のシーズンスタートを切った23号車「MOTUL AUTECH GT-R」だったが、その後は思うようにポイントを重ねることが出来ず、3戦を残しトップと22ポイント差の3位にまで後退。さらにこの日のレースもグリッドは11番手と、依然苦しい状況は続く。しかし23号車が今季何度か見せた、決勝での怒涛の追い上げが、ファンの期待を途絶えさせなかった。



薄い雲が上空を包み、前日に比べ幾分残暑が和らいだ午後2時にレースは開始。
次の第7戦からウェイトハンデが軽減されるため、現時点で獲得ポイントの少ない、ウェイトの軽いマシンが必勝を期して臨んだこの一戦は予想通り、随所でバトルが起こる激しい戦いとなった。そんな中23号車のスタートドライバー、ブノワ・トレルイエはオープニングラップの混乱で他車と接触してしまうが、幸いマシンにダメージはなく、序盤は着実にタイヤを温存し11位をキープ。10周目を過ぎたあたりからペースを上げ、攻勢に転じる。



そして14周目には、ダンロップコーナーで、バトルでスピードを落とした前の2台を同時に抜き去り、またトラブルで1台がピットインしたため、順位を一気に3つ上げることに成功。21周目にも、プリウスコーナーから最終コーナーまでの間にからんできたGT300のマシンを巧妙に利用し、ここでも2つ順位を上げる活躍を見せる。




レースは中盤に入り、各マシン、ルーティンのピットインが始まる。23号車は27周目にピットインし、本山哲をコースに送り出した。全マシンがピットインを終えた34周目、23号車の順位は7位。ここから前半スティントと同様に、まず序盤はタイヤを温存する作戦に出る。後半になっても随所でバトルが発生する相変わらず激しいレース展開の中、本山はこれに巻き込まれることなく粘り強く順位をキープ。




そして終盤を迎え、50周目と最終周回となる55周目には前を行くマシン次々と抜き去ると6位でチェッカー。表彰台圏内への到達こそならなかったが、ポイント圏外である11位から5番手アップを果たし、5ポイントを獲得した。




6位入賞によりランキングではトップとの差をわずかに縮めることになったが、シーズンの残りはわずか2戦。タイトル獲得はさらに厳しい状況となったが、ウェイトハンデが軽減されるこの2戦は、2連勝のチャンスであることも確か。23号車の本来のチーム力が存分に発揮されれば、決して不可能ではないはずだ。

本山 哲のコメント
「ポイント圏外のスタートから1つでも多くポイントを獲得しようという、最低限のノルマはクリア出来たと思いますが、自分達のレースはもっと上を見据えて戦わなければならないのが事実です。
可能性がある限り、タイトルを諦めるつもりはありません。

残り2戦はハンデが軽くなるので、まずは予選でもっと上のポジションを獲得して、両方とも優勝を狙っていきます。チームの総合力を発揮して、ブノワと残り2戦全力で戦い、応援していただいてる皆さんに納得のいくレースを必ずお見せします。

特に次のオートポリスはGT-Rが得意とするコース。皆さん、今度こそ期待して応援してください!」

 
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